午前中に、市民文化会館の隣にある休日診療所へ。診察室で症状を聞かれ、医者にカプセルの薬を出しておきますと言われてほっとしたのに、看護婦さんがここにはカプセルはありませんと慌てて言うので、粉薬になってしまった。粉薬は飲み込むときに口の中に薬の味が広がって気持ち悪くなるから大嫌い。カプセルを発明した人は素晴らしい人物だと思う。でも、ピップエレキバンみたいなシールを喉もとに貼り付けるだけで成分が体内にピュっと染みこんで、病気が治るようになったらもっといい。しかしながら、貼るだけで効き目があるこのシールの製造方法がテロリストなどに悪用されれば大変なことになる。原子力発電所なみの警備網をくぐり、シールの製造方法が記されたマイクロチップが盗まれた。当初国際的なテロ組織による犯行とみられたが、実際にはオブラート製造会社の手先の仕業だった。柔軟オブラートの発明者である小林政太郎は、三重県近代史における3大実業家としてかつてはその名をとどろかせた。1904年、セントルイスで開催された万国博覧会で銅牌、1910年ロンドンにおける日英博覧会で金牌などの受賞もあって、彼の発明は世界中に広がった。数日後、伊勢神宮で発見されたマイクロチップはオブラートに包まれていたという。