新年会兼歓送迎会。おいしいお寿司をお腹いっぱい食べすぎて、苦しいくらい。すし屋を出たあとカラオケへ。部屋に入ってすぐ、あるいは曲が途切れそうになる直前などに素早く選曲して歌いだし、場を盛り上げることが求められるので、あらかじめ予定していた「ダーリング」を熱唱。S副長も一緒になって歌ってくれたので助かった。自分の曲を入れるだけでなく、支店長が頻繁に歌う曲をタイミングを見計らってさりげなく入力しておく必要もある。今回は「抱きしめてトゥナイト」を入れるのが早すぎると注意を受けたけれど、「私鉄沿線」のタイミングはばっちりだったと思う。午前一時を過ぎたあたりでカラオケ屋を出て、支店長の希望で探した深夜まで営業しているラーメン屋が見つからなかったのでそのまま流れ解散。H川さんの車に、支店長と次長と一緒に乗っていたけれど、そのまま乗り合わせていると関から多治見まで行くはめになるので降りたらまわりにはなにもない国道だった。置き去りにされた怒りを表現するために歩道に唾を吐いたあとで、黒無地の蝶ネクタイを緩める。仕立てのよいタキシードのタイトなシルエットと、ドン・ペリニヨンのボトルに直接口をつけて飲む喉もとのセクシーな動きに見とれたタンクローリーの運転手が中央分離帯に激突して、国道21号線が炎上。燃え上がる炎の向こうに見えるのはラス・ヴェガス。空になったボトルを放り投げ、ポケットの中のコインを握りしめると火の粉を浴びて走るタクシーに飛び乗った。