引き続き眠い一日。昨日鞄をまくらにするといいと思ったけれど、鞄には防犯ブザーがついてたのでそれを利用すればいいだけだった。底の方にブザーの機械が取り付けられていて、手榴弾のようにピンを抜くとブザーが鳴り響くようになっている。ピンの先にはチェーンがつながっており、そのチェーンを腰につけたりカブの籠につけたりしておくと、鞄を奪われそうになったときにピンが抜けて、ふたたび差し込むまでブザーが鳴り続ける。普段はめんどうなのでチェーンなんてつけないけれど、1,000万円以上の現金を預かったときにはさすがに怖くなってつけた覚えがある。
チェーンを腰につけて眠っていれば、鞄をまくらにしなくてもブザーの音で目を覚まし、音のなるほうへ追いかけていけばいい。万が一追いつけなかったときのために、鞄の本来の持ち主から鞄が一定の距離以上離れると自動的に鞄のファスナーの隙間から煙が出てくるようになるともっといい。鞄を奪う悪いやつが煙につつまれ、吸い込むと眠ってしまう。この発煙装置を利用して、わざと敵に鞄を盗ませて煙で眠らせ、その隙に社員章を奪い取りU銀行やJバンクの職員になりすまして作戦を実行する方法もある。