結局今回の異動では転勤にならなかったから、引継書を書くよりもまず部屋の片付けをするべきだと思った。とりあえず部屋の中心に置かれたままの収納ケースを部屋の隅へ移動させるために、部屋の隅に積み上げられていた書類やファイルをシュレッダーにかけたり収納ケースの中に入れたりしていたのが昨日の午後で、夕方になる前に掃除が嫌になったしどちらにしても晩御飯を食べに出かける予定だったから逃げるようにして家を出た。なにを食べるか決めていなかったけれど、車で走っていて見かけたマ・メゾンに入ってデミカレーを食べた。カウンター席だったので、厨房の様子を眺めながら食事をすることができておもしろかった。厨房の中で一番偉そうなひとの後頭部に鋭利な刃物で斬りつけられたような傷跡があってすごく怖くておもしろかった。食事のあと、天白の公園のベンチに座って桜をみたり夜景をながめたりしていたら深夜になってしまい、高速道路にのって帰宅してすぐに寝て起きたらまだぜんぜん部屋が片付いていないままだったので途方にくれそうになった。このままでは引越しをしない限りもう、(人生50年)だとしたら50年間、片付いた部屋で暮らせないような気がしてきたので、自然と掃除がしたくなるような工夫が必要。握る部分がものすごく気持ちのいい握り心地で思わず手に取りたくなる掃除機を用意するとか、その掃除機に大好きなキャラクター(忍者ハットリくん等)のシールを貼って、さらに掃除をしたくさせるとか、部屋の一部を掃除するたびに天井にある隠し扉が自動的に開いておいしいおはぎが降ってくるとか、いつでも模様替えができるように家具という家具すべてにキャスターを取り付けるとか……